ワインも飲んで、ごはんも食べて、大満足した私たち。
ホテルから外を見るともう真っ暗です。
古い家々が立ち並ぶ風景はちょっと怖いけれど、なんだかワクワクします。
酔い覚ましも兼ねて、散歩に行くことにしました。

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散歩出発前のホテル・レンツ。

石畳の道をてくてく歩いてまずは、モーゼル川へ。
途中レストランからは光がもれ、笑い声も聞こえてくるので、街灯がほとんど無くても暖かい雰囲気です。

モーゼル川の河岸はいよいよ真っ暗。
携帯の懐中電灯をつけて、渡し舟のある船着場に向かいます。
すると、目の前に小さな2つの光がちかちか。
懐中電灯で照らすと、ネコさんでした。
声をかけると、こちらを気にしつつ、さーっと河岸から街中へ走っていきました。
と、暗闇から犬の散歩中のおばさん登場。
すごく暗いのに、すたすた歩いていきました。

河岸から街中へ戻ると、外にテーブルを出してワインやごはんを楽しむ人びとが。
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どうやら街のレストランが野外イベントをやっているようです。

また川に沿って歩いて行くと、今度はキャンプサイトが。
サイトの端にフードトラック、その前にキャンプファイアー、そしてそれを囲んでテーブルとイスがあり、人びとが談笑しています。
ドイツでは長い休暇中、キャンピングカーで山や川に行き、アウトドアを楽しむ人がたくさんいます。
ピュンダリッヒの村にもキャンプサイトがあるんですね。

そろそろホテルに帰ろうかと街中へ。
すると、道の向こうから再びネコ。
今度は真っ黒な毛並みにツキノワグマのような白い模様を胸につけたネコさま。

十分距離をとって旦那さんと座り、
「おいでー」と言ってみたら、案の定来ました。
ネコアレルギーの旦那さんの方へ笑
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私も旦那さんにあやかり、
「かわいいねー、きれいだねー」
と散々褒めてから触らせてもらいました。

しばらくするとふいっと歩き出すネコさま。
ちょっと離れた塀のところでポーズをとってくれました。
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黒黒とした夜のピュンダリッヒは、夢の中のようにやわやわとして、ちょっと油断すると暗闇に引きこまれそうでした。
でもそこに集う人や生き物の息遣いがあちこちにして、なんだかとっても幸せな気分になりました。

不思議な村です。