ドイツ、天然暮らし。

2016年5月から結婚を機にドイツ暮らしを始めました。 自然の中でのんびり、家族と暮らす毎日を書いています。

カテゴリ:ドイツで行ったところ > モーゼル地方

毎年夏になると行きたくなるのが、
モーゼル地方。

デュッセルドルフから
車で2時間ほどのところにある
この地方は、
ライン川の支流であるモーゼル川一帯が、
ワインどころとして知られています。

この時期は特に、
毎週どこかでワイン祭りが
開かれているという、
夢のような時期!!

たまたま休暇の時に、
旦那さんドイツ留学時代のお友達が
モーゼルに来る、ということで、

「これは行かねばなるまい!」

と喜び勇んで行ってきました。


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今回来たのは初めての町。
ベルンカステルクースというところです。

まだワイン祭りが始まったばかりで、
人がまばら。

飲み物も食べ物も待たずに買えましたよー。
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民族衣装を着たお姉さん。



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そのお姉さんをバックに・・・

ぶどうジュースとワインの間の飲み物、
フェダーバイザーと、

この時期かかせない食べ物、
玉ねぎのケーキ!

チーズたっぷりのケーキに、
甘ーいフェダーバイザー。

永遠に食べ続けられるコンビです(#^^#)
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いつの季節もお祭りには絶対あるのがこれ。
ライベクーヘンとアプフェルムス。
ジャガイモでつくったさつま揚げみたいなのと、
リンゴのソースです。

しょっぱいライべクーヘンは
アプフェルムスなしで十分おいしいのですが、
アプフェルムスをたっぷりつけて、
かりっとしたライべクーヘンの塩味と、
とろーりとしたアプフェルムスの甘酸っぱさの
組み合わせも本当においしいんです(#^^#)

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少し飲み食いしたので、
町をぶらぶらと観光しました。

木組みの建物のある趣のある広場には
たくさんの人!
町のあちこちでライブ演奏もされていて、

ブラスバンドの音楽をバックに、
町の人々が自然に歌を歌い始める・・・
なんていう素敵な場面にも遭遇しました。

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町が混雑してきたので、
新しいワインを買ってから
川沿いに出てみました。

船着き場のあたりにはだれもいなくて、
ゆるゆるとした川の流れと
にぎわう街を見下ろす
お城が見えました。

なんて贅沢でしょうー。

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再びお祭りに戻ると、
たくさんの人!
薄暗がりの町に電飾が映えます。

ここからまたちょいと飲み食いして、
帰路につきました。

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川の橋の上から。

幻想的なお城が見えました。



この間の日曜日は、デュッセルドルフから車で1時間半のところにあるコブレンツに行きました。
翌日の月曜日に日本に帰る旦那さんのお友達と観光です。

以前行ったときは8月。
日差しも眩しく暑かったのがウソのような冷え込みです。

それでもライン河川とモーゼル川の合流点、ドイチェスエックは観光客がたくさん。
旦那さんのお友達もたくさん写真を撮ってました。

さて、コブレンツのクリスマスマーケットへ向かいます。
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赤い星が下がった木が目印。
今日は日曜日なのに、クリスマスマーケットに便乗してか街の商店も開いてました。

まずはごはん。
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後ろのまるい大きな金網ではソーセージが焼かれ、
手前の箱にはハンバーグ、グーラシュ(スープ)、おいもの揚げたの。
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ハンバーグは柔らかくてジューシー!
グーラシュはレバーがたくさん。
私、レバーは苦手ですが、これはなんとか食べられました。
そして、いも。
いもはいつ食べても美味しい。

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コブレンツクリスマスマーケットオリジナルのホットワインマグ。
白い切り絵のように、コブレンツ名物の川の上空を渡るロープウェイが描かれてます。

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屋根にあるまどに白い紙が貼られてます。
この白い紙には1から24までの数字が書かれてます。

そう、これもアドベントカレンダーです。
12月1日から一つずつ開くとか、なんとか。
この日はまだその日じゃないので、なにが起こるか分かりませんでした。

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おまけ。
ライン川がぐいっとUターンする場所に行きました。
すごい眺め。
冬は閉まる山の上のレストランから取りました。
夏はこれを見下ろしながら外で食事できるようです。

友達や家族がドイツに来たら、連れてきてあげたい絶景です。
 

塔のてっぺんでシャンパンを飲んだ翌朝、前日と同じ朝ごはんを食べ、
ちょっぴりホテルの周りを散歩して、お友達は別の目的地へ旅立って行きました。

この日は日曜日。しかもまだ午前中。
お友達を送っていったコブレンツの街をぶらぶらすることにしました。

コブレンツはモーゼル川とライン川が合流する街として知られています。
町並みはデュッセルドルフより古い建物がたくさん。
道もゴミが少なく、きれいな印象です。

川の合流地点は公園になっています。
この公園の目玉は、これ。
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カール大帝の像です。
最初聞いたときは、「川の合流地点に像を立てるなんて、おめでたいなー」と正直思ったんですが、
これがかなり大きい。
奈良の大仏とかよりも大きいんじゃないかなー?(私の印象)
こういうものを建てる心理はわからないですけど、とにかく大きいので圧倒されました。
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川岸には遊園地。
奥にはツインタワーの建物がいくつか。
これもよくわからないんですが、コブレンツには教会だと思うんですが、ツインタワーの建物が多い。
なにか所以があるのかな。

公園では夏祭りが開かれてました。
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ハリボーグミの屋台に、
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マキで焼くパン屋さん、
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アイスクリーム屋さん。
それぞれの屋台が味のある作りになっていて、楽しいです。

公園からはロープウェーが出ていて、これまた対岸の山に行くことができます。
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このロープウェーが川の上を通るから、また、楽しいんだ!!!!
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川の合流地点。色が違うのわかります??

対岸には昔のお城があり、これがまた大きい。
ここの頂上で飲むビールが、またうまい!!!

でも、このロープウェーのところで私の携帯のメモリーがいっぱいになって写真が取れなくなりました^^;

コブレンツはデュッセルドルフからも近いので、また来た時に写真を撮って、載せますねーー!!!

というわけで、2泊3日でしたが、天気にも恵まれて思いっきりリフレッシュできた旅行でした。

やっぱりモーゼル川はいいなー!!!


さて。

ピュンダリッヒの村に近いコッヘムという街の駅に、後から来た旦那さんのお友達を迎えに行きました。

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駅もかわいい・・・

ちなみに私の今のうちの近くの駅は、ちょっとやさぐれた感じでさみしいです。

無事お友達と合流。
コッヘム中心街の駐車場に車を停め、まずはコッヘム観光をすることにしました。
このコッヘムも、5月に私が渡独してきたとき、両親と一緒にここにあるお城に来たことがあります。
その時には中心地の駐車場が空いてなく、時間もあまりなかったので、街を観光することができなかったので、今回はとってもうきうきしてました。

コッヘムの街は小さいですが、ドイツらしい伝統建築と、観光地らしいカラフルな風景が混じり合って、たくさんのお客さんで毎日賑わっています。

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狭い通りの先に、教会が見える。
ここも真夜中にはとっても不思議な雰囲気になるんだろうな・・・

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旦那さんが見つけた、ぶたちゃんの看板。
「コース料理、3品あります。ソーセージ、パン、マスタード」
つまり、ホットドック、ってこと。
レストランでは前菜、スープやメインといったようにコース料理で出てくるヨーロッパならではの、粋なジョーク。

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ドイツの街では、市庁舎のあるところに皆が集まる広場があり、街の中でも見所が多いことが多いです。
コッヘムもしかり。
ちょうどからくり時計が音楽を流しているところで、たくさんの人が聞き入っていましたよ。

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小高い山に沿って街が作られている、コッヘム。
山を登っていくと、前に訪れたコッヘム城を眺めることができます。
今回はお城を見ず、前にもアイスを食べたカフェで、アイスを買う。
ここのカフェはイタリア系の人がやっていて、陽気な雰囲気です。
アイスのコーンは昔日本にもあったモナカみたいなやつ。
ちょっとへなってなっているところが懐かしくておいしい。

またまたコッヘムに戻ってきました。
やはりワインどころ、ワイン屋さんがたくさんあります。
そんな中で、ワインを飾りながら保存するためのアイテムもたくさんあります。
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のんべえさんに贈りたいアイテム。
でものんべえさんはこのアイテムを使うまもなくワインを飲みきっちゃいますよね。
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街の端には、こんなふうに、陶器でモーゼル側の流れとその流域の歴史を示したモチーフが。

お昼になったので、レストランに行くことに。
5月に滞在したホテル・レストラン・ワイナリーに行ってみることにしました。
お店の人は私たちを覚えていてくれ、5月にも座っていた奥の席に案内してくれました。
お店のお母さんに
「ドイツ語は勉強してる?」
と言われ、「はい、ドイツ語を勉強しています。少し話せます」とだけドイツ語で答える私。
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ワインどころのモーゼルですが、この日はとっても暑かったので、やっぱり最初はビール。
その後、ワインも飲みましたよ。
このワイナリーで作った2006年のワインを頼んだんですが、味がどっしりと落ち着いていて、大人の味。
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メインはやっぱり、フラムクーヘン!
薄い生地にすっぱいクリーム、塩味の効いたシーフードがたまりません。
ここのお店のふたりの息子も相変わらずお店を手伝っていて、長男は将来ワイン造りをしたいという夢ができたようです。

しこたま食べて、飲んだあと、いよいよ塔に登ります。

さて、朝です!

普段早起きしているので、この時とばかりにお寝坊。
8時から10時まで朝食サービスがあるのですが、ぎりぎり7時半に起きました。
朝ごはんはシンプルでオーソドックスなドイツのごはん。
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白パンに、黒パンに、ハムにチーズにヨーグルトにきゅうりにトマトにフルーツに、バターにジャム。
各自が好きなものを選んでとってくるブッフェスタイルです。
これに、コーヒーか紅茶を頼んで持ってきてもらいます。
半熟のゆで卵はナイフで上の方をがちっと切り取って、プラスチックのスプーンで中身をすくって食べます。

モーゼル地方の別のホテルでも同じような朝食を食べました。
毎日同じです。
でもなぜかとってもおいしい。
食べたあとにすぐまた「明日の朝ごはん楽しみだなー」と思うのだから、不思議です。

ご飯を食べたあとは、村のお散歩。
ちょっと不思議な雰囲気のあった夜とは違い、爽やかな風の吹く明るい村の風景が見られました。
今日は快晴。
このところずっと曇りで寒かったドイツの夏に寂しくなっていた私にはとっても嬉しい。

モーゼル地方は今、ぶどうがすくすく実を大きくしているところ。
元気に生い茂る葉っぱの間に、小さな実が見え隠れしています。
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この村にはパン屋さんと、いつ空いているか分からないお土産屋さん、それからタイ食材店(ここ5年くらいに開店したとか)、あと雑貨屋さんがあったそうですが、残念ながら閉店。
あとはレストランにホテルが十数軒。
お店が本当に少ないからか、パン屋さんでDHL(宅配便)を扱っていました。
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教会も素朴ながら力強い佇まい。
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1981年まで使われていたという、ワイン樽の修理場所。
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ドイツの伝統的な建築方法で作られた家も数多く残っており、それぞれに説明書きがされていたりします。

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モーゼル川にも行ってみました。
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水面に映る夏の緑に、太陽の光がきらきら輝いています。
実はこの日は、この山のてっぺん、真ん中あたりに見える塔に登るのです。
かなり遠い。

村には、前に行ったツォンスの街でも見ましたが、
「○○年に洪水がここまできました」
みたいな表示がありました。
近いものだと、1990年代にもかなりの量の水が村を浸したようです。
それでも、ドイツの人々は川を堤防で固めたりしない。
そのために、この美しい風景が見られます。
洪水から人々を守るために、川に堤防を築く。
洪水を乗り越えながら、川をなるべく自然のままにしておく。
どちらがいいのかわかりませんが、モーゼル川の風景がたくさんの人を魅了し、癒しているのは確かで、
洪水に見舞われる地域の人々も、この川からたくさんの恵みを受けているのも間違いありません。
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